大の大人の「ウルトラQ」ごっこ
「これから30分、あなたの目はあなたの体を離れて、この不思議な時間の中に入っていくのです」という石坂浩二によるナレーションと、水に墨を流したときにできるマーブル模様のようなものが動いて、次第に「ウルトラQ」の文字が浮かび上がるオープニングは、夢幻の国にでも誘われるような不気味な音楽とともに強烈に印象に残っている。それまでになかったシュールな展開と、「カネゴン」「ガラモン」などの個性的で悲哀に満ちた怪獣・珍獣達の姿は、子供ばかりか大人の視聴者の心をとらえていた。

そんな「ウルトラQ」世代のオジサンたちが、「ウルトラQ」第二十九話「盗まれた時間」を自主制作、四月からネットで公開され一部で話題になっている。どんなものかと観てみたら、これが結構面白い。「ウルトラQ」への愛があふれたオマージュとなっている。細部の小道具など、当時の雰囲気を良くとらえており、さらに、提供会社であった武田製薬の「タケダ、タケダ、タケダー」のオープニング・キャッチと、中盤には武田ハイシーのコマーシャルが当時のまま使われているのも嬉しい。

武田製薬コマーシャル
大阪工場の鳥瞰からロゴマークに迫るオープニングキャッチは涙モノ
ウルトラQを作る私の奥さんは「洒落になってないじゃない」と言う。なかなか痛いところを突く。確かにその通り。パロディというわけでもないし、何かとてつもない仕掛けやオチがあるわけでもない。40年近くも前のテレビ番組である「ウルトラQ」ごっこを、いい歳をした大人が半年もかけて大まじめにやったというだけだ。だが、そこが洒落だとは思っている。(製作日記より)
http://ogikubo-toho.com/ulqdiary.html
トップページの「荻窪東宝」もお見逃しなく
グリコ「ウルトラQスナック」おまけカード
http://www.ezaki-glico.net/chara/ultraq_snack/card2.html
| 昭和・平成ノスタルヂア・秋田 | 23:00 | comments:3 | trackbacks:0 | TOP↑
⇒ 洋 (04/08)
⇒ 洋 (03/11)
⇒ 川端たぬき (03/10)
⇒ 洋 (03/10)
⇒ あお(城南中出身·神奈川県在住) (02/22)
⇒ ゲロッパ (02/21)
⇒ ミンツ (02/20)
⇒ 川端たぬき (01/31)
⇒ アニキ (01/31)
⇒ blog-entry-1032掲載の崎衆 (12/11)