末廣カップラーメンに吾作ラーメンを想う

10.10.27
数日前、サンクスに入ったら、入口に面したいちばん目立つ特設コーナーと、高級カップ麺の棚が赤と黄の「末廣ラーメン」カラーで埋めつくされていた。話題性を期待できる商品だけあって、サークルKサンクスの力の入れようがうかがえるディスプレーぶりである。

秋田駅前店

とかち麺工房「末廣ラーメン本舗」店主監修
食した感想は、この手の再現商品にありがちなことだが、ある程度オリジナルの味を再現しているものの、店舗で味わう満足感には遠くおよばず、もう一度食べたくなるほどのリピート性に乏しい。
再現ラーメンをコンビニ向けに製造している「とかち麺工房」による、独自製法の氷結乾燥ノンフライ麺は好みの分かれるところで、300円弱も出せばもっとおいしいカップ麺がざらにあるのだから、最初は話題性でそこそこ売れるだろうが、価格を下げて在庫処分されるのも時間の問題かもしれない。
今度は末廣の「黒い焼飯」を再現したらどうだろう。あれはラーメン以上にやみつきになる味だ。
京都の老舗ラーメン店のノーハウを買い、秋田向けにより濃厚な味付けにしたという「末廣ラーメン本舗」の味を再現した、ポーク味のしょっぱい醤油スープを味わっていたら不意に「吾作ラーメン」のことを思い出した。
濃厚な醤油味のスープにチャーシュが乗って、元祖秋田ラーメンともいわれた能代発祥「吾作ラーメン」。新国道の東北電力に近い山王店はかつて食事時には行列ができる人気店で、最盛期には北隣に「SL寿司・吾作」を開業。模型の蒸気機関車で注文した寿司が運ばれてくるユニークな寿司屋も、ラーメンと同様に家族連れの客で繁盛していた。店舗を改装し食券式にした頃から味が落ちて急激に客足が遠のき、競合店が増加した今ではその影も薄くなってしまった。
70年代初頭に流れていたなつかしの TVCM「ラーメンじいさん今日も行く 吾作ラーメン大繁盛」
下記にリンクしたオフィシャルサイトで歴代の CM を見ることができるが、なかでもこのアニメ CM が印象深い。
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