二〇世紀ひみつ基地

●土地の記憶●歴史●民俗●路上観察●広告●音楽●二〇世紀ノスタルジア・・・秋田市を中心に

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

守る家なき石敢當・埋もれた記憶

街角の文化財・魔除けの「石敢當」その三

所在地・南通築地(旧楢山本新町下丁) 表記・散當石  高さ・数 cm(埋没)
撮影・2006.08

生グレープフルーツのかき氷「生グソ」で有名な和菓子屋「広栄堂」の脇小路、かつては小さな駄菓子屋が店を構えていた小路を突き当たった丁字路にある石敢當(いしがんとう)。

刻まれた文字「散當石」の一部分だけがかろうじて確認できるのみで、ほとんどが地中に隠れているため、その存在に気づくものは少ない。各地に数ある石敢當のなかでも、おそらくもっとも背の低い物件だろう。

往時は下図のように、波トタンの塀を四角く裁断した小窓から、素朴な字体の顔を覗かせる姿が愛嬌を感じさせたものだ。今もその波トタンの痕跡が赤錆色に染みついて消えない。

石敢當に守られていた屋敷が取り壊され、駐車場として整地したとき、突出した石敢當を機材で打ち込んで埋没させたものだろう。完全に埋められなかったのが、せめてもの救いだ。


2008.07

市内に三件ほどある「散當石」の「散」表記について、「敢當石」の「敢」と字形が似ているために誤って彫ったとも、「魔物は石敢當に当たると砕け散る」とされていることから、魔を蹴散らす意味で故意に付けたともいわれている。


大きな地図で見る

_________

2015.12 追記

「石敢當」の消失を確認。

石敢當跡
2015.12

屋敷跡の駐車場に住宅が建ち、「石敢當」のあった場所はアスファルトで舗装されていた。新たな駐車場の出入口に当たるため、邪魔になった電柱は西側に移動。

_________

関連記事

二〇世紀ひみつ基地 Y字路に謎の石柱・石敢當
街角の文化財・魔除けの「石敢當」その一

二〇世紀ひみつ基地 赤門前の石敢當・紅色は魔除けの色
街角の文化財・魔除けの「石敢當」その二

二〇世紀ひみつ基地 楢山表町・かき氷ストリート

| 散歩写真・路上観察 | 10:00 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://20century.blog2.fc2.com/tb.php/719-156f9f49

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT