二〇世紀ひみつ基地

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高砂堂・大正ロマンの町家

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高砂堂店舗 大正七年建築
秋田市保戸野通町
木造二階建、塗屋造、瓦葺、平入り
設計・施工 藤本東三郎 
国登録有形文化財

塚本家の祖は佐竹の家臣、明治になってからは、写真館、リンゴ園などを経営。店内には、明治二十七年一月・大日本帝国発行「菓子製造営業免許鑑札」が掲げられている。菓子製造を目的に砂糖を使うには、国の許可が必要な時代だった。初期の店名は「高砂楼」、明治三十五年「高砂堂」と名を改める。

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明治三十五年から大正七年までの店舗

現在の店舗は、大正七年(1918)に宮大工の藤本東三郎が設計・施工したもの。ケヤキ材の柱を支えるために、地下四メートルまで松の木を埋めて基礎としているという。漆喰の白壁に黒瓦、屋根の四隅の瓦は、五本骨扇に切り輪違(わちが)いの家印が彫られている。

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家印入り黒瓦

外観は純和風、しかし、一歩店内に入ると、そこには洋風のハイカラな空間が広がる。男鹿石が敷き詰められた床、ショーケースには大理石やオニックス(しまめのう)が使用され、天井は青く塗装された鉄板に花模様がプレスされ米国製の装飾板、インテリアはアールデコ風にまとめられている。

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男鹿石の床、大理石のショーケース台

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装飾鉄板にシャンデリア

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レトログラード(扇型)時計

平成七年(1995)、通町の道路拡幅にともなうセットバックで、取り壊される運命にあったが、大正ロマンの面影を惜しむ市民の声が高まり、そのまま四メートルほど曳屋して保存されることになった。土地を提供した保証金は、曳屋工事と修理復元工事で飛んでしまったという。

| 秋田市今昔 | 10:18 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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高砂堂の「木型」

 言わずと知れた通町の高砂堂。店舗の後ろの建物の木塀をよく見ると…。門の近くに植わっているのはアケビ、実がついている。そして木塀の渡し木には彫り物がある。                撮影は2006.9.9。高砂堂の

| HarroPage | 2006/09/10 10:06 |

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