二〇世紀ひみつ基地

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春告げるナニワズの花開く頃

北国に春を告げる花といえば、マンサクやフクジュソウ、そしてナニワズの花など、春の喜びを表徴するかのような、明るい黄色をまとう花々たち。

千秋公園のナニワズも、三月の始め頃にはもう、その可憐な花をひらき、春の到来を実感させる。


03.14

「難波津・ナニワズ」北日本に分布するジンチョウゲ科の落葉小低木。樹液による喉の粘膜の炎症、皮膚炎を誘発する場合があるという有毒植物。

秋田では4月の初旬に開花し、濃厚な香りを放つ沈丁花(ジンチョウゲ)に似ているが、それにくらべるとナニワズは、ずいぶんとひかえめな香り。沈丁花が厚化粧の年増女ならば、ナニワズは可憐な乙女。

ほかの植物と違い、夏に落葉し赤い実をつけ、秋には若葉を芽吹かせる。初冬にはもう蕾をつけ、来春の準備をしているため、開花がきわだって早い。夏に落葉することから「夏坊主・ナツボウズ」の名も。

ナニワズの語源は『古今和歌集』の仮名序に、「おほささきのみかど(仁徳天皇)を、そへたてまつれるうた」としてとりあげられている和歌、「難波津に咲くやこの花冬ごもり 今は春べと咲くやこの花」の枕詞「難波津・なにわづ」という説がある。



奈良時代から手習い(書道)初歩の手本に用いられ、百人一首の冒頭に詠われた衆人によく知られた歌で、現代語に訳すと「難波津に咲くよ、この花が。冬の厳しさに耐え、今は春になったと、咲くよ、この花が。」という意味。

「この花」は「梅」をさすとされてきたが、この歌が詠まれた時代に、まだ我が国に梅(中国原産)は持ち込まれていないことから、「桜」とする説も。

春を待ちわびた北国の、雪の残る野に点々と咲きほころぶ花に、「難波津に咲くやこの花・・・・・・」を連想して名づけらたのだろうか、この春色の花は。


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