二〇世紀ひみつ基地

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モーテルのあるジオラマ



秋田駅東、手形西谷地の「ホテル六甲」。ブルー系の落ち着いた塗装だった屋根を最近、赤く塗り替えた。

モーテル・ラブホテル系の広告が、放送局の自主規制で消える以前、深夜に「ガレージ付き高級ホテル」というふれこみで「ホテル六甲」のテレビコマーシャルが毎日のように流れていたので、その名を覚えている人も多いと思う。

自動車で旅行する人が泊まるガレージ付きホテルを米国で「モーテル」と呼ぶが、日本では「車庫付き連込み宿」のことをいう。

「ホテル六甲」が開業した当時、界隈は田圃と草木の生え放題な閑地に囲まれて人通りの極めて少なく、「駅裏」という寂しげな言葉が似合う、人目を忍ぶにふさわしい静かな場所だった。

しかし、駅東地区が区画整理されて新興住宅街となり、秋田駅の改築により東口が設けられ、拠点センター・アルヴェ、 NHK 秋田放送局などが新築された今は、もはや駅裏とはいえず、高い塀で目隠しされたその建物が、高層からの人目にさらされる存在になろうとは、当初は思いもよらなかったであろう。


●ヤチという地名

「手形西谷地」の「谷地・ヤチ」または「ヤツ」「ヤト」は、東日本で「低湿地」を意味する地名。「ヤチ」は、低湿地を表すアイヌ語という説が有力だったが、逆に「東北から道南に渡った言葉」とする最近の研究もある。

いにしえの駅東地区は湿地と湖沼が広がっていた地帯であるから、この周辺の旧地名には、「谷地眼・ヤチマナコ」「谷地田・ヤチダ」「谷地沖・ヤチオキ」など、湿地を意味する地名が多い。

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