二〇世紀ひみつ基地

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ティファニーの薔薇窓・麗しき“あだ花”


聖セシリア教会

秋田市中通六丁目、中通小学校の斜め向かいに位置する、イヤタカグルーブ経営の結婚式教会・聖セシリア教会。

キリスト教の信者でもないカップルが、十字架と雇われ神父の前で誓いを立て、結婚式を挙げる舞台装置としての結婚式教会はおおむね、その軽薄な台本に似て、ディズニーランド的キッチュさをただよわす、嘘くさい建物が多いのだが、この物件は例外的に存在感と風格をそなえている。

その建物に圧倒的な存在感を与えているのが、随所に配置されたアンティーク・ステンドグラス。とくに正面上部に開けられた薔薇窓の美しさには眼を見張らされる。




米国の高級ジュエリー・ブランドTIFFANY 社創業者の長男、アールヌーヴォーの巨匠、ルイス・C・ティファニーがデザインし、1910年(明治43年)ティファニー工房にてに製作されたステンドグラス。

ティファニーが手がけた、アールヌーヴォー・デザインのテーブルランプが放つ耀きにも似て、万華鏡の如く花開く幾何学模様の薔薇窓の、繊細かつ深遠な光彩は、100年弱の時を経てなお、観るものを魅了する。

左右側面のステンドグラスも、同じ年に作られたティファニー作品だが、キリスト教的題材を超越した、普遍的意匠の薔薇窓に比べると魅力に劣る。



これらのティファニー作品はもともと、米国ミシガン州の教会にあったものという。

海外には諸事情により解体された教会から出た、ステンドグラス・彫像・調度品・建具などを専門に売買する業者が存在するのだが、永い年月ミシガンの教会に通い、ステンドグラスの耀きを心に焼きつけた信者たちが、遠い異国の地に売られ、信者無き聖堂である結婚式教会に、“あだ花”のように咲く、これらのステンドグラスの現状を知ったら、どのように感じるのだろうか。

ティファニー工房のオリジナル・テーブルランプが数千万円で取引されている現状で、これほどのスケールの逸品となると、相当にバブリーな買い物だったことだろう。



聖セシリア教会の隣に建つ、ゲストハウス・ヴァレリアーノに取り付けられた、葡萄意匠のステンドグラスは、秋田出身のステンドグラス作家・志田政人の作品。

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関連リンク

イヤタカグループ 聖セシリア教会
イヤタカブライダルサロン -ゲストハウス ヴァレリアーノ-

ベルクラシック|秋田セントポール教会
秋田駅前の結婚式教会

Louis Comfort Tiffany Pictorial Histories

Tiffany | Explore & Learn | The Metropolitan Museum of Art

Stained Glass Photography - Tiffany

ARC :: Louis Comfort Tiffany (1848-1933) :: Page 1 of 5

Antique Church Stained Glass Windows - Tiffany Windows
アンティーク・ステンドグラスなどを扱うニューヨークの業者

Rose windows
めくるめく薔薇窓ワールド

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