二〇世紀ひみつ基地

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三角屋のあるY字路・新屋


2006.06

秋田市新屋の日吉神社前から北へ向かい、汗かき地蔵で有名な愛宕町地蔵堂の前を過ぎてほどなく、目の前におもむきのある Y字路が現れる。

分岐点から右手に伸びる街道、左手にゆるやかに蛇行する裏道。これらの古道を北上すると雄物川放水路にぶつかる。

街道に面した Y字路の分岐点に建つのが、地元で「三角屋」と呼ばれている、木造二階建てレトロ建築。


2006.06

裏道の曲線に沿ってゆるやかにカーブを描く壁面と、そこにパッチワークのように貼られた、新旧の波トタンの表情が面白い。

明治の初めまで空き地であった三角地帯に下駄屋が開業、その後、下駄のほかに文具・小間物・荒物をあつかう「三浦雑貨店」を経て、近年はクリーニング店、運動具店などが入居する貸店舗となっていた。


大正期の地図より


戦前の三角屋前

しばらくのあいだ空き家になっていた三角屋が、新屋地区活性化の拠点として改装され、展示ギャラリー・カフェ・アトリエ兼フリースペースを備えた「新屋参画屋」として、10月30日にオーブンした。

二階の窓を覆っていた大きな看板は取り外され、錆びた波トタンも張り替えられて、ずいぶん小綺麗になったが、建物が放つ寂れた存在感が以前と比べると薄れてしまったように感じる。

歴史的街並が続く、いにしえの道にはさまれた分岐点に、この町のひとつのシンボルである三角屋が存在するY字路は、秋田市内では、同様にレトロ建築が建つ、楢山の「理髪館のあるY字路」と並んで、Y字路マニアの心を惹きつけてやまない、たぐいまれな物件である。


三角屋のあるY字路 No.02/2004


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| 散歩写真・路上観察 | 21:30 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

 たふらんけさん、ご無沙汰しております。 今回も興味深く拝見しております。 以前の理髪店Y字路は生活圏内でしたが、新屋にも有ったんですね。
 さて、明後日は如斯亭の公開日。たふらんけさんもお出かけになっては如何ですか。

| 洋 | 2008/11/07 19:36 | URL |















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