二〇世紀ひみつ基地

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街角の実りの秋を喰らいし日


クロウメモドキ科ナツメ属・ナツメ(棗)
かの岡に稚き時の棗かな 松瀬青々
とびついてとるあをぞらの熟れ棗 飴山實
下校時などの道すがら、艶やかに色づき、たわわに実ったナツメをもぎ取り口に入れる。おやつは街角にありて実るものであった。

他人の家の庭に生えたナツメを無断で失敬するのだから、見つかったらこっぴどく叱られることもある。逃げても追いかけてくるオヤジに捕らえられ、げんこつを頂戴したあげく、 名前を聞かれて学校に通告されたやつもいたが、そんなスリルもふくめて「ナツメをめぐる遊び」であった。

近くの駄菓子屋ではナツメを湯飲み茶碗で量り売りしていた。そのリンゴにも似た少し甘い特有の味が忘れがたい。
棗の実食めばしんしん日のひかり 斎藤英石
秋の街角のおやつといえば、オンコ(イチイ)の小さな赤い実もよく食べた。これも庭木として多くみられるもので、粘り気のある実はさっぱりとして甘いが、種は有毒なので注意しなければならない。人工飼育の熊でさえ、それを知っていて必ず種を吐き出すのだという。


イチイ科イチイ属・イチイ(一位)
別名・オンコ、アララギ
一位の実含みて吐きて旅遠し 富安風生
日暮れまでままごと遊びおんこの実 工藤眞智子


| 散歩写真・路上観察 | 22:00 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

寺町の民家にも「ナツメ」がありまして、
よく板塀によじ登り失敬したものです。

下肴町の八百屋にも量り売りがありました。

| モンコ55 | 2008/10/26 09:31 | URL | ≫ EDIT















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