二〇世紀ひみつ基地

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アポロ11号は月に行ったっていうのに

アポロ11号が月面に着陸し、アームストロング船長の左足が記念すべき第一歩を月面に印した、あの夏の日のことを覚えているだろうか。

昭和44年(1969)7月21日(月)、日本時間の午前5時17分40秒、アポロ11号は月面の静かな海に到達、午前11時56分20秒、アームストロング船長、次いでオルドリン飛行士が月面に降り立つ。アームストロングは「これは一人の人間にとっては非常に小さな一歩だが、人類にとっては巨大な飛躍だ」と語った。



月面の活動とらえた映像は NASA を経由して世界中にテレビ中継された。日本において衛星中継の実況を担当したアナウンサーは NHK の石田武(タレント・石田純一の父親)。月と宇宙ステーションのあいだで交わされた「こちらヒューストン、こちらヒューストン」の同時通訳は流行語に。月面への第一歩を前にした午前11時に NHK と民放をあわせた視聴率が90パーセントを超え、街から車と人通りが途絶えた。

東北電力秋田支店は視聴率の上昇による電圧低下を懸念、あらかじめ大口需要工場などに節電の協力を要請して迎えた当日、県内の小中学校は授業を返上、朝からテレビの前に釘付けで世紀のイベントを見守った。ちょうど湊祭りと重なった土崎地区の小中学校は休校、家で月面への第一歩を見てから祭りに繰り出す者が多い「アポロと祭りの休日」に。

NHK はもとより、唯一の民放局 ABS 秋田放送(日テレ系)も異例の特別編成で、通常は停波となる21日未明から、夜を徹して関連番組を放送しつづけた。ちなみに AKT 秋田テレビの開局はこの年末。


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月旅行など宇宙スケールからすればノミのジャンプにも満たない些細な出来事なのに「大宇宙への挑戦状」とか「月征服者帰る」という大げさなタイトルに人類の思い上がりを感じてしまう。

日テレ特番の司会者は藤本義一、青島幸男、坂本九、中山千夏、ゲストに吉永小百合、ペギー葉山など。ローカルラジオの方には男鹿生まれの詩人・沢木隆子、秋大教授・奥山藤志美が出演。


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模型飛行機の老舗・青島文化教材社によるプラモデルラインナップ。国産プラモデル50周年を記念して、当時の金型を使ったアポロシリーズの復刻版が現在発売されている。

あの日から数えて来年で40年。ということは AKT も来年が開局40年。その間にアポロ11号は月に行っていないとの「アポロ計画陰謀説」が持ちあがったり。それは物語としては結構面白いのだが、陰謀説の最大の根拠となったテレビ番組が、本物の政府高官のインタビューと、偽のインタビューや映像をコラージュし、エイプリルフールに放送された、フランスのジョーク番組というのだから苦笑してしまう。

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関連リンク

Apollo Lunar Surface Journal

YouTube - First Moon Landing 1969

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