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いまといつか・カジュアルアーツフェスタ’08より

AKITAカジュアルアーツフェスタ'08
8月30日 (土) ~ 9月7日(日)
アトリオン/仲小路通り



立体「こことどこか」
田中真二朗
於・仲小路ビル地階

むきだしのコンクリートの地下室の闇に、祝祭空間を彩る「紅白幕」が垂れ下がり、その下に敷きつめられた土と草。それらと対峙する緑の丘陵のように空中にある飛行物体には、紅白模様の球体が箱に詰められて浮かぶ。夢のなかでいつか観たことのあるような、既視感をともなう非日常空間。

「こことどこか」という距離は「いまといつか」という時間でもある・・・・・・。

この作品が展示されている、ビル入り口から階段を下りてすぐのスペースは、ラーメンの「ぱいたん倶楽部」(広面に移転)があった場所。オープン当初は週に一度は通った、濃厚なとんこつの香りがしみこんだ店。

そのころの仲小路ビルは満室で人の出入りも多かったが、この数年間で次々に退去し今は空き室だらけ。だからこんなイベントが可能となった。



1969年、仲小路ビル落成。オーナーは牛島商店街で永く営業していた酒店。初期の入居店をあげると、「弥助そば」「和食・とんぼ」「コーヒー・ トリプル」「茶室・源氏」「風景喫茶・道」など。

経営者が変わったが、当時からのスペースで営業を続ける「弥助そば」。風景写真の展示とスライド映写が売りの、ギャラリー風「風景喫茶・道」は、若者の集まる人気スポットのひとつだった。

80年代初期の入居店、「スナック・アルカナ」「喫茶・エルザ」「和食・篠八」「伊太利屋」「ちろりん村」「洋菓子・ランカシャ」「DIフォト企画」「平惣酒店」など。

90年代初期の入居店、「ぱいたん倶楽部」「占い館1999」「ポルト」「れもん」「デジャブー」「スナック・朱鷺」など。このうち今も残るのは「スナック・朱鷺」のみ。


90年代初頭 お菓子の「くらた」前

青いタイルの壁面が印象的な「くらた秋田店」のオープンは1970年。二階のガラス張りパーラーは、若い女性やカップルに人気だったが、赤十字病院移転以降利用者が激減し一時閉鎖。向かいの明徳館高校開校で再開したものの、常時オープンしているわけではないようだ。

かつての中心街区の空洞化が進み、1970年前後に建てられた近辺のビルが、老朽化もあって無人ビルと化す現状のなか、仲小路に限らず、活性化をひとつのテーマとしたイベントが最近増えている。しかし、人が集まるのはそのときだけ、終われば祭りのあとの寂しさがことさら身にしみる秋。

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関連リンク

アーティストシェア2005 年間大賞 田中真二朗「捨てられた風景」
プロフィル、作品評など

AKITAカジュアルアーツフェスタ2008

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