二〇世紀ひみつ基地

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ラジコン型ロボット?・広告

20050315001151.gif
1966年 少年サンデー広告

これも前回の「ラジオが当る!!」と同様に、いったい何がメインの商品なのか、一見して分からない広告。

前金500円で「切手」を注文するか、前金600円で万年筆を注文すると、「ラジコン型ロボット」がもらえるという、そのロボットの説明は次の通り。

ラジコン型なのでコード類は不要で操縦器1つで陸上、水上でも前進後退左右回転、坂も上りスピードがかえられマグネット誘導方式なのでどのようにも動き2ケあるとロボット戦争ができすぐ動かせる操縦器付き金属部品使用。定価は送料付属品全部のねだんです。
〆切なし。 実用新案出願済 三九-六九二八六

昭和四一年、レーシングカーブームが落着いたころ、今井科学、日模などからラジコンカーが発売されブームとなる。しかしそれは、とても高価(5.000円~15.000円)なもので、フツーの家庭の子供には、とても手が届くものではなく、お金持ちのおぼっちゃまだけが所有することのゆるされる、憧れのおもちゃなのであった。

物心付いたときから親しんでいた「鉄人28号」のなかで、金田正太郎少年はレバー式のコントローラーで鉄人を操っていた。当時の少年たちは「鉄人28号」を通じて、無線でコントロールするということへの憧れを育んだに違いない。みんな正太郎になりたかったんだ。

万年筆か切手を買うだけで、憧れのラジコンが手に入るのだから、こんなにお得なことはない。しかも「前金800円で万年筆を注文するとロボット2台」もらえるとある。「ラジコンで動くロボットが400円でもらえて、ロボット戦争ができるんだから」と、友だちを誘い、二人でこづかいを出しあって購入するケースもあったと想像できる。

1966年といえば、ラーメン一杯70円ほどの時代、ほとんどの子供にとって、決して安い買物ではない。
広告を何度もながめては、また読み返し、悩んだ末に意を決めて送金したのだろう。
正太郎少年のように、ロボットを無線操縦する姿を夢見ながら……。

さて、その「ラジコン型ロボット」の実態は……。
鉄のオモリ、針金、ネジでできた小さなデク人形で、これを下敷きの上にのせ、その下から磁石をあてて操縦するというもので、その磁石こそが「操縦器」だったという。

広告文には嘘はない。
たしかにラジオコントロール(無線操縦)だし、水中でも磁力に影響はない。
スピードだってかえられちゃう。
姿もイラストの通り。
頭部に延びるアンテナは……。
ああ、哀れ…、少年の落胆が目に浮かぶ。

東京下町の零細な町工場が、あまった材料を使い、副業で造ったようなロボットの姿。
ひょっとしたらそんな会社が広告主で、これでボロ儲けしたのかもしれない。

「ロボットが動かなかったりした時はとりかえます」って、動かないばずないぢゃないの。

| 昭和ノスタルヂア・秋田 | 23:00 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

雑誌 少年 広告 ロボット で検索 ここに来ました。
かすかな記憶がここに蘇りました どうもです。
しかし 磁石人形だったとは うれしさと寂しさが同時に。 近所の友達にこのロボットの話をしたら嘘だと言われたような記憶があるけどね。

| - | 2007/02/25 21:50 | URL |

その少年

この写真を見たとき鮮やかに当時の感情がよみがえりました。落胆したその少年の一人でした。最初はなにが起きたのかわからないほど混乱しました。簡単な封筒で送られてきたと思います。なかから磁石を発見したときは本当にかなしかったのです。一人で我慢したのを覚えています。10歳の少年といえどもだまされたことを一人で耐えることを覚えたのです。記憶をよみがえらせていただいたことに感謝いたします。

| itabashijin | 2008/05/08 17:23 | URL | ≫ EDIT















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