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なつかしき昭和のアイスクリームたち


昭和30年代前半 新聞広告

酒まんじゅうが名物だった「○〆(マルシメ)鎌田」の広告をネタに、昭和30年代の氷菓たちに思いをめぐらしてみよう。


●パインアイス

「特許アイスクリーム」とあるのは「パインアイス」とか「パイナップルアイス」などと呼ばれた、パインを輪切りにした形状の氷菓。

シフォンケーキを作るものに似た、中央が突起した金型に原料を入れ、外側と内側から冷凍させることにより、氷の結晶が放射状に成長する、その製法が特許を取得していたため「特許アイスクリーム」としたのだろう。



まるで本物のパインを輪切りにしたような「パインアイス」を、本物の果物を凍らせたものと信じて疑わない子どもも少なくはなかった。

その頃は人工甘味料と着色料まみれの「パインアイス」だったが、井村屋製菓が昔と同じ製法で現在販売している「こだわりの輪切りパインアイス」は、完熟パイン果汁80%を使ったこだわりの商品とのこと。


●アベックアイス

「マルシメ鎌田」のキャラクター・天然パーマ坊やが手に持つのは、六角形のアイスが二つ連なり、真ん中からポッキリと折ることができる「アベックアイス」。

友達や兄弟で5円ずつ出しあい一本買って分けて食べられる、小遣いの少ない当時の子どもたちに人気のアイスだったが、真ん中から均等に割れない場合も多く、その場合どちらが大きい方を取るかをジャンケンで決めたりもした。



この形状のものは「ペアアイス」「ダブルアイス」とも呼ばれ、のちに青色でソーダ味のアイスキャンデーが出回り、青色または緑色のものが、「ダブルソーダ」の名で、今も各社から販売されている。




●モナカアイス

これも「アベックアイス」のように、二等分にできる「モナカアイス」。近所のお菓子屋に5円玉をにぎりしめて「モナカアイス」を買いに行くと、店のおばあちゃんは、これを半分に割って売ってくれた。




●おっぱいアイス

上記の広告には載っていないが、これも昭和のアイスクリームのなかでは忘れがたい、小さなゴム風船に原料を流し込み、輪ゴムでゆわえて冷凍した、ミルク風味の「おっぱいアイス」。

食べるときは乳首のような突起部分をハサミで少しだけ切り、そこに吸いつく。はじめは固いアイスは手のひらで温められ柔らかくなりはじめ、さらに両手で揉んでシャーベット状にしてチューチューと吸いだす。そのカタチも食べ方もまさに「おっぱいアイス」。



そのコンセプトは面白いのだが、当時のものはゴム臭がきつく、また、乳首に入れた切り込み部分から裂け目が広がり、買ったばかりのアイスがツルンと地面にすべり落ち、抜け殻となってまるでコンドームのようなゴム風船を片手に、泣きたい気持ちになったこともあった。

商品名は「おっぱいアイス」の他に、お祭りの露店で売られる水風船に似ていることから「ボンボンアイス」「ヨーヨーアイス」、または「風船アイス」など。

これもまだ現役で、「たまごアイス」(井村屋製菓)、「恐竜の玉子」(福岡・丸永製菓)、「おっぱいアイスミルク」(高知・久保田食品)などのネーミングで販売されている。

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