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タウトの観た秋田市・茶町菊ノ町・上肴町

建築家・ブルーノ・タウトが昭和十年五月に秋田市を訪れ、版画家・勝平得之の案内で市内の建築物を見て回った際、タウトの助手を務めていた上野伊三郎が撮影した写真の一部が、タウトの著書『Houses and People of Japan』(日本の家屋と生活)に記録されている。


Fig. 149 A Merchant House at Akita
『Houses and People of Japan』(1937・初版) より

ニューシティビルの裏にあたる茶町菊ノ丁から上肴町を望んでいる。

手前の「片屋商店」は、軒の出が深い妻入造りで、切妻屋根の笠木が大きく張り出した、秋田の典型的町家。一丁目小路をはさんだ民家風の平屋が「加賀屋質店(加賀富)」。その奥の二階建てが「竹小旅館」と思われる。



手前に今も残る「旧片屋商店」。「加賀屋質店」の場所は戦後になって「合同タクシー」営業所、現在は真光系新興宗教団体の秋田支部。

藩政期に茶、紙などの独占販売を許された「茶町」の最北端に位置する「片屋商店」が扱っていた商品は、和洋紙と印刷用品など。タウトの写真にもわずかにみえている二階建て(現在は理髪店)では「明治活版所」という印刷所も経営しており、「魁新報」の前身「遐邇新聞」も一時期この場所にあったようだ。


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04.12 旧片谷商店

貸店舗に改装され看板に覆われたものの、外観は往年のたたずまいを残している。裏側に建っていた二棟の土蔵は解体されて、現在は店舗と駐車場になっている。


Fig. 130 Houses with Deep Eaves at Akita
『Houses and People of Japan』(1958・再版) より

左に「茶町菊ノ丁の表示板がみえる「片屋商店」。右が一丁目小路の「加賀屋質店」の土蔵。こちらの写真は、『Houses and People of Japan』初版で使用した写真類を戦災で失ったため、戦後に勝平得之が撮影したものを掲載したという。


05.07

質店の土蔵は現在、薬品店の店舗として利用されている。

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