街中の廃墟・和食会館

秋田市中央通りに長いあいだ放置され、廃墟と化した五階建ての飲食ビル。
小豆色の外装は所々はがれ落ち、窓ガラスも割れたまま。
1970年代初期に建てられたビルの名は「和食会館」。
一階・喫茶店、二階・おでん・焼鳥、三階・郷土食、四階・中小座敷、五階・大広間。

一階・茶居珈
丸窓が印象的な一階の喫茶店「サンドイッチハウス茶居珈」は、焼サンドイッチの美味しい人気店であった。
すでに破損消失した窓ガラスは、その上部に設置されている明かり取りのように、アクリル製でドーム状だったと記憶している。

在りし日の茶居珈

中を覗くと窓の向こうにタマゴ公園の緑がまぶしい。公園の正式名称は「中通三丁目公園」、タマゴ型のコンクリート製遊具があるため、タマゴ公園と呼ばれている。

タマゴ公園から
「和食会館」のオーナー「レストラン東洋グループ」は、このビルのほか市内に二棟のビルを経営していた。
千秋矢留町、ホテルはくと向いの東洋ビル。現在は「オリンピア千秋公園」と名を変え、一階にコンビニが入居。
山王の「東洋ゴルフガーデン」は、コンピューターゴルフ、サウナ、プロショップの他に、喫茶店とレストランを備える四階建てのビルだった。
レストラン部門では、「レストラン東洋」の名で、秋田店(東洋ビル内)、山王店(東北グランドボール内)、土崎店(ミナトボール内)、男鹿店(男鹿駅前)を展開。
レストランを主軸に、幅広く事業展開していた「レストラン東洋グループ」の名が秋田から消えたのは、1980年代前半と思われるが定かではない。
ちなみに、現在、和食会館の五階は、二〇世紀ひみつ基地・中通支部が占拠し、夜な夜な秘密会議を開いている‥‥‥との噂がある。
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「和食会館」跡・2008年解体
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| 昭和・平成ノスタルヂア・秋田 | 23:00 | comments:6 | trackbacks:1 | TOP↑
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