二〇世紀ひみつ基地

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あさづけ・米のデザート

「あさづけ」は漬物の浅漬けではなく、主に田植の時期から夏にかけてつくられる秋田の郷土料理。米を使ってつくるヨーグルトのように甘酸っぱい和風デザート。今はスーパーなどで年中販売されている。




地域によって「こざき練り」「粉なます」などとも呼ばれ、農作業の疲れをいやし、祝儀、不祝儀など人の大勢集まるときのお茶うけとしても使われるごちそうであった。

水にひたしたうるち米を、すり鉢やミキサーで砕き、水を加えてとろ火にかけ透明になるまで練り上げる、冷ましたあとに砂糖・酢を少々加え、野菜、果物などで彩りを添える。

「あさづけ」はもともと、玄米を精米したあとに出る粉を利用した精進料理らしく、うるち米のほか、もち米、白玉粉を利用する場合もあり、添えられる具は、最近は果物が多いが、古くは、キュウリ、カブの塩漬け、枝豆 、山葵の茎などの野菜が主体だったという。

「あさづけ」は生米を臼または、すり鉢でつぶして、ランダムな粒状を少し残してつくるもの。しかし、現在市販されている「あさづけ」のほとんどは、手間を省くためか市販の上新粉を使っている。上新粉の「あさづけ」は舌触りがトロリとなめらかで上品な食感であるが、本来の「あさづけ」がもつ食感、ザラリとした野趣が消えてなんだかものたりない。やはり自家製のものがいちばん。

我が家の「あさづけ」には、キュウリと缶詰めのミカン、リンゴのスライスなどが添えられていたが、最近は果物の種類や量が多すぎて、主役の米の風味を殺している場合も多い。これでは主客逆転である。

「白玉」と同様に、子どものころはこれが出るのが楽しみで、子どもたちも米をすり鉢でつぶすのを手伝ったりしたものだ。

その当時は市販のおやつよりも、「白玉」「あさづけ」のほかに「バッタラ」(米粉や小麦粉でつくる膨らまない和製ホットケーキ)など、母親の手づくりのものが多かった。子ども等はその製作過程を、完成を待ち遠しく見つめ、ときには手伝う。それは最近取りざたされている「食育」にも通じる、楽しくもかけがえのない体験であった。

秋田駅前「産直市場」で夏の郷土料理
あさづけ販売


『なんでも寒天で固める国、秋田』と「あさづけ」


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関連リンク

あさづけの作り方(雄和)

あさづけ和風デザート(タカヤナギ提供・ウィークリーレシピ)

こざき練り(あさづけ)雄勝町食生活改善推進協議会

あさづけレシピ(食の国あきたネット)

| 食材・食文化 | 22:00 | comments:7 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

夏のおやつ

たふらんけ様こんばんは!
あさづけ、子供のころ良くおやつに出されました。姉は大好きのようでしたが、私はかなり苦手だったように記憶しております。ミカンの缶詰が入っていたからなんとか食べていたように思います。昔は夏のおやつ!というと、スイカ、トマト、きゅうり、これが定番。トマトには砂糖付けて食べてましたね。
ところで冷汁って知ってますか?冷たい味噌汁ですけど。

| 北極星 | 2006/09/10 22:24 | URL |

北極星さま こんばんは

あさづけは、酢の物とかを苦手な人は、どうしても駄目でしょうね。
砂糖がけのトマトも、夏はよく食べました。砂糖をつけると独特の風味になって好きでしたね。
キュウリは新鮮なやつに味噌をつけてかぶりつくのが一番。
冷汁は子どものころに食べた記憶が無いんですが、秋田市周辺では無かったのでは?

| たふらんけ。 | 2006/09/10 22:47 | URL |

冷汁

由利本荘市とは言っても、矢島生まれのアタクシです。やっぱり秋田市周辺では食されてなかったんですね。以前土崎生まれの会社の同僚が、鳥海山は花立にありますユースプラトーに宿泊したとき食事に出されたそうで・・・かなり馬鹿にしてましたね~暑い夏にはとっても美味いのに!

| 北極星 | 2006/09/11 18:14 | URL |

たしか山形の郷土料理に冷汁があったはずですが、隣接した由利本荘地区の食文化は、山形と重なり合う部分があるのだとおもいますよ。

| たふらんけ。 | 2006/09/11 21:11 | URL |

冷汁

 うちのかみさんは横手周辺の出身。夏には冷たいみそ汁、胡瓜や茗荷がはいっている、を作ってくれます。横手では食されているようです。

| harropage | 2006/09/12 09:53 | URL | ≫ EDIT

こんばんは♪

あさづけ、懐かしい!
(なぜ あさづけ って言うんだろう??)
先日たまたま買ってみたんですが、
母が作ってくれたものより酸っぱかった。
小さい頃は全く酢の物が食べれなかったので
多分かなり甘くして作ってくれていたんだな、と初めて気がつきました…

ホットケーキはうちでは「バッタラ焼」でしたね。

冷汁、秋田市あたりでは無かったと思います。
私はいまだに食べたことがない!!!

| kumako | 2006/09/12 23:05 | URL | ≫ EDIT

横手にもあるとなると県南の郷土料理なんですかね。冷や汁は。
冷や汁といえば宮崎が本場ですが、起源は鎌倉時代にあり、精進料理として僧侶たちが全国に広めたものらしい。

kumakoさま

あれは「バッタラ焼」といってましたね。フライパンでバッタラとひっくり返して焼くことから来たネーミングでしょうか。

| たふらんけ。 | 2006/09/12 23:22 | URL |















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