二〇世紀ひみつ基地

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亜麻色の提灯の香り・竿燈


2006竿燈妙技会・昼竿燈 於・秋田市通町

竿燈の提灯からただよう、亜麻仁油(あまにゆ)の香りは、秋田の夏の風物詩。

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八日町・町紋「揚げ幕」

真夏の強い日差しにさらされ、夜の本番には約一万個の提灯に灯されたロウソクの炎で温められて、亜麻仁油のなんともいえない良い香りが街に広がる。この香りを聞かなければ夏が来た感じがしない。

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柳町・町紋「柳に蹴鞠」

古代、チグリス・ユーフラテス川流域で栽培されたという亜麻の種子からは亜麻仁油、茎からはリンネル(亜麻糸)が産出された。古代エジプトのミイラは神聖なるリンネルにくるまれて永い眠りについた。リノレン酸を多く含むことから健康食品としても注目される亜麻仁油は、元禄時代、薬用油として中国から日本へ伝わる。

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下米町一丁目・町紋「日の丸に右三階の松」

黄金色の亜麻仁油は、空気中にさらされると半透明な被膜に変化するため、提灯や番傘の防水剤として利用されるようになる。

亜麻仁油を塗った和紙はツヤが出て、時間の経過とともに薄黄色に色づき、丈夫さとともに枯れた味わいを増してゆく。

亜麻色とは亜麻の繊維の生成りの色であるが、その種から精製された亜麻仁油を塗られた和紙もまた亜麻色に輝く。

亜麻色は、亜麻鷺(アマサギ)の夏毛の色、ヴィレッジシンガーズのヒット曲で、島谷ひとみがカバーした「亜麻色の髪の乙女」で歌われた、淡い金髪の色。

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鉄砲町・町紋「与次郎稲荷」
デザインは鉄砲町に住んでいた版画家・勝平得之

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