橋のたもとの小便小僧・平和記念像

通称「小便小僧」、正式名称は「平和記念像」。
昭和二十七年(1952)建てられ、その年の十一月三日、文化の日に除幕式を執り行っている。
その前年に調印され、この年に発効された「サンフランシスコ講和条約」を永遠に記念して、篤志家の寄附金により建設された。総工費五十万円。作者は秋田彫刻界の草分けの人、佐々木素雲。

昭和二十八年 水遊びする子どもたち
御影石の四つの球の上に、1メートルの地球を表す大円球、その上に等身大のブロンズ製少年像が置かれ、地球をとりまく帯の部分に水がたまり、凹みから流れ落ちる仕掛があり、周囲には樹木やベンチを配し、小公園となっていた。
小便小僧の愛称は、水が流れる仕掛があったことからついたもので、正確には小便小僧ではない。
この像が御影石の上にすえつけられた当日の夜、何物かのイタズラで逆向きにされるという事件があった。東向きに置かれた像のコンクリートがまだ固まらないうちに、西向き(旭川の方)に向けられていたという。

平成十年(1998)、通町の道路が拡幅され、現在の通町橋が完成。それにともなって小公園には機械室が建ち、平和記念像は子どもには手の届かない高さにかさ上げされて、向きは北向きになり、水の流れは止まってしまった。
今でも像の下には無用となった水を導くパイプがあり、御影石にはかつて水が滴り落ちた凹みが、そのまま残されている。
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関連リンク
彫刻家 佐々木素雲(齋藤佛師ホームページ)
詳細なプロフィルから作品写真まで充実したサイト
素雲は十七歳の時、秋田市本町五丁目(現・大町五丁目)の佛師、斎藤永太郎の弟子となり、二十一歳でその娘と結婚している。
| 昭和・平成ノスタルヂア・秋田 | 23:00 | comments:5 | trackbacks:0 | TOP↑
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