二〇世紀ひみつ基地

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伝説の手水鉢・千秋公園


船形手水鉢 秋田市千秋公園

千秋公園、茶室・宣庵の池のほとりにすえられた船形手水鉢(ちょうずばち)は、豊臣秀吉の朝鮮出兵のおりに加藤清正が持ち帰り秀吉に献上、大阪城にあったものを石田三成のはからいで佐竹氏に下賜されたという伝説の手水鉢。

長さ約3メートル・重さ約10トン。素材は朝鮮半島から瀬戸内海方面に分布するものと同質の花崗岩。

初代藩主・佐竹義宣は、常陸からの国替えの際、多くの土地・財産を手放したが、この手水鉢だけはあきらめきれず、海路はるばるこの地まで運ばせたというから、優れた茶人でもあった義宣にとって、強い思い入れのあるものだったに違いない。

廃藩置県後、東根小屋町(現・中通六丁目)の佐竹分家・東家屋敷にあったものを、土崎の越中谷家(料亭・池鯉亭)が買い取り、料亭の庭に置かれていた。

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池鯉亭(ちりてい)庭園・戦前


池鯉亭庭園の船形手水鉢・戦前

明治四十一年、明治天皇御巡幸に同行していた大隈重信は、この手水鉢に惚れ込み、五百円(米一俵五円ほどの時代)で譲ってくれと懇願されたが、越中谷は殿様から預かった大切なものだと承知しなかったという。

昭和六十一年に市が購入し、縁故の地である千秋公園に戻ってきた。

戦国武将の手から手へ伝えられ、移ろう季節と歳月を水面に映して幾星霜‥‥。
歴史の浪漫を感じさせる手水鉢である。

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