子供の日、金魚貰いに木内へ
子供の日といえば、デパートや商店では金魚やヒヨコを用意して、子どもたちにプレゼントするのが恒例だった時代、その日を心待ちにしていた子どもたちは、朝早く起きて開店前から行列をつくった。
昭和二十九年の秋田魁新報には、子供の日の数日前から「木内」が子どもの心をときめかせる広告をだしている。

新聞広告 昭和二十九年(1954)
牧歌的なイラストが、のどかな時代の雰囲気をよく伝えている。
この秀逸なイラストの作者は、昭和二十年代の末から三十年代の初めにかけて、魁誌上の広告で活躍しているのだが、他の広告や、それ以後の広告が色褪せてみえるほどの力量はただ者ではない。

新聞広告 昭和二十九年(1954)
「今晩7時30分より広小路堀端に於て当店の仕掛花火を行います(雨天中止)」の文字がある。

新聞広告 昭和二十九年(1954)
待ちに待った五日の朝、木内の広告にハサミを入れて握りしめ、木内デパートへと走る。「父さんが読んでからにしなさい」と叱られた子どももいたに違いない。

金魚のぼり
当日の様子を伝える秋田魁新報によれば、木内デパートのほかに三店が、金魚一万匹を用意し、早朝から約五千名の子どもが長蛇の列をつくる賑わいぶり。早い子は五時に並んだ。五千匹の金魚を用意した木内デパートでは、行列が1000メートルにもおよび、整理の店員は大忙し。応援の警察官がでる騒ぎであったという。
他の店にも並び、数匹のかわいい金魚を手にして、水をこぼさぬようにと気をつけながら家路を急ぐ、子供らの姿が眼に浮かぶ。

貰ひ来る茶碗の中の金魚かな 内藤鳴雪
午後からは、みんなで千秋公園の児童動物園に行こう。今日は小学生以下は無料だから。
昭和二十九年の秋田魁新報には、子供の日の数日前から「木内」が子どもの心をときめかせる広告をだしている。

新聞広告 昭和二十九年(1954)
牧歌的なイラストが、のどかな時代の雰囲気をよく伝えている。
この秀逸なイラストの作者は、昭和二十年代の末から三十年代の初めにかけて、魁誌上の広告で活躍しているのだが、他の広告や、それ以後の広告が色褪せてみえるほどの力量はただ者ではない。

新聞広告 昭和二十九年(1954)
「今晩7時30分より広小路堀端に於て当店の仕掛花火を行います(雨天中止)」の文字がある。

新聞広告 昭和二十九年(1954)
待ちに待った五日の朝、木内の広告にハサミを入れて握りしめ、木内デパートへと走る。「父さんが読んでからにしなさい」と叱られた子どももいたに違いない。

金魚のぼり
当日の様子を伝える秋田魁新報によれば、木内デパートのほかに三店が、金魚一万匹を用意し、早朝から約五千名の子どもが長蛇の列をつくる賑わいぶり。早い子は五時に並んだ。五千匹の金魚を用意した木内デパートでは、行列が1000メートルにもおよび、整理の店員は大忙し。応援の警察官がでる騒ぎであったという。
他の店にも並び、数匹のかわいい金魚を手にして、水をこぼさぬようにと気をつけながら家路を急ぐ、子供らの姿が眼に浮かぶ。

貰ひ来る茶碗の中の金魚かな 内藤鳴雪
午後からは、みんなで千秋公園の児童動物園に行こう。今日は小学生以下は無料だから。
| 昭和・平成ノスタルヂア・秋田 | 21:30 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑
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