昭和レトロ建築「港の銀水」

港の銀水
秋田市土崎港中央通り
昭和十年(1935)、土崎港町永覚町に銀水食堂として開業、昭和二十三年(1948)、現在地に新築移転。七十年のあいだ港っ子に愛され続け今に至る、レストラン兼割烹。
シンプルながらも、箱看板の店名ロゴの配置と配色など、建物全体が醸し出す、昭和の大衆食堂的レトロ感が良い。この通りには同じく昭和二十年代に建てられた商店が数軒あり、その店名もよく似た箱看板なのは、同じ施工業者の手によるものと思われる。

昭和二十五年「月刊さきがけ」広告
レトロな手書き文字の「外食券食堂」が眼を惹く。
戦中戦後の配給制度の時代、配給された外食券を持参しなければ、食堂で米の食事が出来なかった。食堂側は客から受け取った食券を、役所でその分の米と引き換えるシステム。昭和二十一年、秋田駅前のバラックに誕生した、今となっては伝説の「食堂まんぷく」も、外食券食堂だった。
昭和二十二年には、外食券食堂、旅館、喫茶店を除き、全国の飲料店の営業が停止されたが、ほとんどの店ではヤミで営業を続けたのはいうまでもない。
| 昭和・平成ノスタルヂア・秋田 | 23:00 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑
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