「ミルク焼」は郷愁の風味

五十年以上の歴史がある鈴為の「ミルク焼き」。
大判焼きよりも高価、しかも限定生産で早めに売りきれるため、子供のころはめったに口にすることのできないものだった。
「ミルク焼き」といってもミルクは入っていない。その命名は上質の小麦粉を使った乳白色の皮からという。香ばしく弾力のある皮のなかに、少し塩味の利いた十勝産小豆の粒餡がたっぷり。白き薄皮をやぶらんばかりに詰まった、ごろりとした粒餡は、外観の白い肌と、柔らかなネーミングには似合わぬ野趣をも感じさせる。独特の風味は昔と変わらず、包装も昔ながらの経木、その移り香もまた名物の一つ。
かつては、すぐ近くの聖霊学園の生徒が放課後に寄る人気の店だった。今も県内外の卒業生たちが青春時代の味を求めてやってくるという。

鈴為もちや
秋田市南通みその町2-1
聖霊学園通り
本業は餅屋なので、忙しくなる年末の一週間と、痛みやすい夏場の一ヶ月はミルク焼きはお休みになる。
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鈴為餅店オフィシャルサイト
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