二〇世紀ひみつ基地

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生け花の野外展示という試み

九月二十四日、通町商店街の「通の市」会場で、竹青華道会が主催する「はなプロムナード」と題された、生け花展が開催されていた。

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この手の野外イベントは天候に左右されるため難しい面も多いが、散歩しながら気軽に見る生け花展は、とても面白い試みだと思う。初秋の太陽のもと、開放的空間に配置された花々たちは、室内空間よりもいきいきと輝いているようにだった。

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なかには、花を使わないばかりか、金属などの無機物だけで構成された作品もある。これがはたして生け花と言えるんだろうか。これではモダンアートのオブジェやインスタレーションとなんら変わらないではないか。

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草月流創始者・勅使河原蒼風が、敗戦後の焼け跡の中で、そこらに転がっていた鉄屑や針金を使ってオブジェを造り生け花として発表した作品には、時代を象徴するそれなりの意味があり、それは既成の伝統生け花に対するアンチテーゼでもあったのだろうが、それらのモノマネから始まった、現代のいわゆる前衛生け花のなかには、自由と個性をはき違えた、作者の自己満足としか思えない、あだ花のような作品もある。

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神仏に花々を捧げるることから始まった生け花の美は、限りある生命のひとときの輝き、やがて散りゆく命の刹那の美しさを活けることにある。花の死骸を含めた生物素材を全く使わない無機質な作品を「生け花」と称するのはどうも納得がいかない。

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| 散歩写真・路上観察 | 22:34 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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