2018夏の金農フィーバーと103年前の「秋田中」準V
◎平成最後の夏は“金農の夏”として記憶される
2018年8月21日
第100回 全国高校野球選手権記念大会
決勝戦 金足農 対 大阪桐蔭
試合開始1時間ほど前に「エリアなかいち」内のパブリックビューイング会場に到着するも、大型ビジョン前は、すでに立錐の余地もない状態。平日だからと甘く見すぎていた。
会場を埋める観客に加え、在京テレビ局からwebメディアまで、マスコミ各社の取材陣も目立つ。
決勝戦当日のたそがれ時、大会の余熱を映したように燃える空。
◎103年前の第1回大会「秋田中学」準優勝
1915(大正4)年8月「第1回全国中等学校優勝野球大会」(のちの夏の甲子園)が大阪府豊中グラウンドで開催され、決勝に進出した「秋田中学」(現・秋田高校)は「京都第二中学」と対戦し、延長13回の激闘の末、2対1で惜敗。
第1回大会地方予選・東北大会は「秋田中学」「秋田農業学校」(現・大曲農業高校)「横手中学」(現・横手高校)の秋田県勢3校だけで戦われた。
第1回大会地方予選、参加校はわずか73校。
予選を勝ち進んだ10校が大阪の本大会に進出。
第100回大会地方予選、参加校3,781校。
甲子園の本大会に56校が出場。
大会規模にこれほどの大差があることを前提にすると、今夏の金農の決勝進出は、秋田球界にとって“前代未聞の快挙”と称賛されてしかるべき結果であったことは言う迄もない。
それでは、103年前の第1回大会で秋田県民はどれほど盛り上がったのか。
まだラジオ局も開局していない時代、試合結果を速報するメディアは新聞だけ。特派員からの電報(短信のみ)か速達郵便、もしくは派遣した記者が汽車で帰社するのを待つしかなく『秋田魁新報』に対戦結果が載ったのは決勝戦の翌々日、8月25日のことであった。
どんなに遠隔地の試合であろうと、一球一打に一喜一憂しながら、リアルタイムで観戦できることが当たり前な現代と違って、これでは盛り上がりもなにもありはしない。
▲大正4年8月25日付『秋田魁新報』より
決勝戦は大差で優勝を逃したものの、至福の時間と醒めやらぬ興奮の余熱を胸に残して、金農の夏が終わった。
展開が“漫画チック”ともいわれた、その活躍を映画の惹句風に表現すると。
“輝く星”と命名された稀代のスター吉田輝星(こうせい)を主役に、エリート軍団に立ち向かう雑草軍団の快進撃。前代未聞、空前絶後、手に汗握る100年に一度の感動巨編。
限度を超えた連日の連投が、吉田投手のこれからの野球人生に悪い影響を与えないことを祈るばかり。
追記:2018年8月19日に YouTube にアップした「金足農業ベスト4進出の歓喜・エリアなかいちPV 」の視聴回数が2週間後に14,000回を越えていることを確認、注目度の高さを再認識させられた。
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