昭和レトロ自販機「佐原商店」廃業・土崎港名物
今月(2016年3月)いっぱいで、土崎の船舶食糧商「佐原商店」が廃業との、残念なニュースが飛びこんできた。
さよなら…昭和レトロのうどん自販機 秋田港「佐原商店」が閉店
昭和レトロのうどん・そば自販機が現役で稼働し、NHKのドキュメント番組「ドキュメント72時間」の舞台にもなった秋田港近くの船舶食料商「佐原商店」(秋田市土崎港西)が今月いっぱいで閉店することが分かった。自販機も撤去される。
佐原商店は昭和33年、佐原孝夫社長(73)の母、千代さん(53年死去)が創業。秋田港に入港する船に食料や衣類、日用品などを届けてきた。
46年に今の場所に移転し、店頭に生麺のうどん・そば自販機を置いたところ、市民に人気となった。同型の自販機は55年にかけて量産されたが製造中止となった。故障のたびに中古品を探し、現在で4代目だ。
テレビやネットで全国的に話題になり、海外から訪れる人もいる。昨年3月に放送された「ドキュメント72時間 秋田・真冬の自販機の前で」は寒風の中、やって来る人たちの人間模様を描き、視聴者投票で昨年1年間の「72時間」の中で1位になった。
佐原社長は「店は60年近く、自販機は40年以上ご愛顧いただいたが、後継者難もあり、残念だが廃業を決めた」と話している。自販機は、秋田市内の人から引き続き使いたいと希望があれば譲りたいという。
2016.3.7 19:05
▼2016.03.17 追記
佐原商店のレトロ自販機が、すぐそばのセリオンへ移転して存続されることが決定した。移設に際しては、できるだけ今の雰囲気を残してもらいたいものだ。
うどんそば自販機が残った!道の駅で営業継続
秋田市の秋田港近くで訪れる人の胃袋を温めてきたうどんとそばの自動販売機が、約150メートル西側の道の駅「あきた港」に移されて存続することが16日、決まった。廃業が伝えられて以降、自販機の前には連日、人だかりや行列ができており、かつおだしのつゆが温まりにくい状態が続いていた。廃業を決めた社長は「近所に引き受けてもらい、安心した。港周辺のにぎわい創出に役立ててもらいたい」とほっと胸をなで下ろしている。
自販機を所有し今月末で廃業する佐原商店の佐原孝夫社長(73)と、道の駅を管理する東北ダイケン(仙台市)秋田支店との間で譲渡に関して合意した。道の駅は高さ143メートルのポートタワー「セリオン」を核とする施設。自販機は4月以降、敷地内に設置されるが、具体的な場所は東北ダイケンが決める。
自販機は同市土崎港西1丁目の県道沿いにある同商店前に1973年ごろ置かれた。佐原社長が今月上旬、高齢を理由に廃業を発表したところ、全国から「撤去しないで」と要望する声が多数寄せられていた。店の近くで譲渡先を探していた佐原社長が東北ダイケンに相談し、話がまとまった。
2016年03月17日 河北新報オンラインニュース
一連のニュースを受け、NHK秋田放送局は急遽、2015年3月に全国放送した「ドキュメント72時間 秋田・真冬の自販機の前で」を、2016年3月24日午後10時55分からアンコール放送(秋田県内ローカル)することを決めた。
▼NHK『ドキュメント72時間』のことなど
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