1972・木内デパートに立体駐車場オープン

木内デパート

木内駐車場 2004.05
昭和47年(1972)木内デパートの小路をはさんだ西側、広小路に面した露天駐車場の裏手に立体駐車場(自走式パーキングビル)が新設される。
自家用車の普及率が右肩上がりに増加していた70年代初頭、約70台を収容する露天駐車場は手狭になり、買い物客が集中する休日ともなれば、空きを待つ車輌が長蛇の列をつくるようになっていた。
来るべき車社会に向けて木内は、既存の露天駐車場の南側に、四階建て(一部五階建て)駐車能力400台の立体駐車場を総工費二億円で建設し、駐車場四階と、食堂・おもちゃ売場などがあった店舗三階をむすぶ連絡橋を架設。当時は東北最大規模の自走式立体駐車場であった。

木内駐車場 2004.04
以降、広小路側の露天駐車場は観光バス・マイクロバスなど大型車輌の専用駐車スペースとなる。木内デパートは郡部の学校の遠足コースに組み込まれていたことから、大型バスが停まることがよくあったようだ。
数年後、この立体駐車場も手狭になり、中小路をはさんだ南側に第二駐車場を増設。

木内駐車場(第二) 2004.10(第一駐車場解体後)

木内駐車場(第二) 2004.10(第一駐車場解体後)
80年代まで、たびたび所得番付のトップを飾っていた木内であったが、買い物客が郊外型大型ショッピングセンターに流れた90年代に入って、店舗三階および二階を相次いで閉鎖、一階の食料品売り場も廃止されて百貨店の形態を失い、老朽化が目立つ二棟の立体駐車場は平成16年(2004)から翌年にかけて解体されて今は更地に。

木内駐車場 2005.06(第二駐車場解体前)

2003.07
70年代初頭の頃に秋田に進出してきた天津甘栗のチェーン店「甘栗太郎」は、木内駐車場の角で平成15年(2003)まで営業していた。
_________
関連記事
「木内」二〇世紀ひみつ基地内検索
二〇世紀ひみつ基地 木内のおばあちゃん社長
二〇世紀ひみつ基地 士魂商才の人・木内トモ
二〇世紀ひみつ基地 子供の日、金魚貰いに木内へ
二〇世紀ひみつ基地 消える昭和・木内デパートの生ジュース
二〇世紀ひみつ基地 エスカレーターガールの時代・木内デパート
二〇世紀ひみつ基地 ネオン塔の下で・木内デパート
二〇世紀ひみつ基地 1973 県民会館の土手から
二〇世紀ひみつ基地 広小路空中散歩・1975・2007
| 昭和・平成ノスタルヂア・秋田 | 21:00 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑
⇒ blog-entry-1032掲載の崎衆 (12/11)
⇒ around40 (12/09)
⇒ FMEN (11/16)
⇒ 梅 (11/16)
⇒ (10/21)
⇒ 川端たぬき (10/15)
⇒ taic02 (10/15)
⇒ 梅 (10/07)
⇒ 川端たぬき (10/05)
⇒ 洋 (10/05)