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二〇世紀ひみつ基地

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旧秋田貯蓄銀行本店・昭和レトロ建築

大正九年に始まった金融恐慌の影響により、中小銀行の破綻が相次いだのを機に、大正十年四月、金融制度の改善を目的とした貯蓄銀行法が公布され(施行は翌十一年一月)、零細貯金を扱う貯蓄銀行は、資本金五十万円以上の株式会社に限り、さらには他の業務(普通銀行)との兼営は認められなくなったため、秋田銀行、第四十八銀行、船川銀行、仁賀保銀行、雄勝貯蓄銀行などは、営業を継続することができなくなってしまう。

そこで、県の指導により、県内の十五の銀行の代表者が発起人となり、資本金百万円の貯蓄銀行を設立することとなり、大正十年十一月、「秋田貯蓄銀行」を秋田市本町五丁目に開業する。当初は支店を置かず、既存の県内十五銀行の本支店を代理店とした。頭取に秋田銀行と同じく辻兵吉が就任し、取締役には本間金之助(本金)も加わっている。

昭和九年十二月、耐震耐火構造の新本店竣工。


秋田貯蓄銀行本店

所在地・秋田市本町五丁目(現・大町五丁目)
様式・近世復興式
施行・清水組
本館・鉄筋コンクリート造、二階建、一部中二階、塔屋、地下室付
出入口及び腰廻・花崗石貼付
壁面・タイル張り、一部にテラコッタ装飾
窓・スチールサッシにシャッター
正面出入口・防火鉄扉

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営業室

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昭和十八年、普通銀行での貯蓄業務の兼営が認められたため、設立当初の意義を失い、同年九月三十日「秋田貯蓄銀行」解散、二十余年の歴史に幕を下ろし、資本と役員の系統を同じくする秋田銀行に合併することになった。

その後は秋田銀行本町支店として営業を続けた建物は、現在「秋田銀行秋田支店」の看板を掲げているが、昭和十六年十月、第四十八銀行、秋田銀行、湯沢銀行の三行が合併し、新たに株式会社秋田銀行が設立された時、発足にあたり旧秋田銀行本店(赤れんが郷土館)に誕生したのが「秋田銀行秋田支店」であった。

終戦後、旧秋田銀行本店が進駐軍により接収されたため、やむなく旧本町支店の建物に秋田支店を移して現在に至っている。

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秋田銀行秋田支店

タイル張りにテラコッタ装飾があった壁面は、近年コンクリートでのっぺらぼうに塗装され、かつての重厚感と風合いを失ってしまった。建物右手には竣工当時からの小さな日本庭園が残されている。

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塔屋


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