二〇世紀ひみつ基地

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末広町・消えた駅前小路


昭和五十年代

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末広町・昭和四十一年頃

末広町でまず思い浮かぶのが、銀座街との角地にあった、駅前食堂「まんぷく」の、薄汚れたバラック風のたたずまい。

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新聞広告・昭和五十二年

朝から酒が飲める安くてうまい「食堂まんぷく」(通称・まんぷく食堂)の名物で、いちばんの人気メニューだったのは、年季の入った一人用アルミ鍋で食べる「肉鍋」。

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豚肉、豆腐、野菜などの他に、汁のしみ込んだ焼麩が入っているのが特徴。県内の食堂では今もこの形式の肉鍋を提供する店があるが、この秋田流肉鍋は「まんぷく」が元祖なのだろう。

昭和五十三年、駅前再開発で取り壊されたあと、中央通りを隔てた南側に移転して営業を続けたが、平成十二年、惜しまれつつ店を閉じてしまう。戦後の食料難の時代から、約五十年のあいだ県民に親しまれつづけた、秋田を代表する駅前食堂の終焉であった。

「まんぷく」の筋向かいにあった「春駒食堂」は、イヤタカ会館近くに移転して、現在も営業中。メニューには「肉鍋」もある。

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