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二〇世紀ひみつ基地

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鏝絵・左官職人の心意気

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鏝絵「波に雲龍」
秋田市下北手桜・鈴木家

鏝絵(こてえ)とは、左官職人が鏝(コテ)を絵筆として、民家の土蔵の壁や扉、室内の欄間、壁などに、「鯉の滝登り」「鶴亀」「波乗リ兎」「雲龍」「お多福」などの縁起の良い意匠を、漆喰の浮彫りで描き彩色したもので、秋田市内では主に、下北手、太平、豊岩などに残されている。

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漆喰を使った鏝絵を考案したのは、文化十二年(1815)伊豆松崎に生を受けた入江長八(通称・伊豆の長八)といわれ、その技術は幕末から大正にかけて全国に広まってゆく。秋田市内では、とくに広面が多くの左官の名工を輩出した地で鏝絵の名人もいた。左官職人が本業の壁塗りを終え、鏝絵を描いたのには、いい仕事させてもらった施主への感謝の意味もあった。

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下北手桜のこの物件は、明治中期の制作で、普通は土蔵の一部に描かれる鏝絵が、正面を除く壁全面をとりまくように「波に雲龍」が描かれている。龍の眼にはガラスを使用。これほどの規模と迫力のある大作は全国的にみても珍しく、技術的、芸術的にも優れている。しかし、長年の風雨にさらされて崩落が激しく、このままでは近い将来消えてゆく運命にあることが惜しまれてならない。

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龍は富貴・吉祥・豊饒のシンボル、また雲を呼び雨を降らせる水神であることから、波とともに土蔵を火災から守ることを願ったもの。

関連リンク
「鏝絵」展示室(秋田市内)
大分の鏝絵
安心院の鏝絵(大分)
山香鏝絵(大分)
摂田屋の鏝絵(長岡)
鏝絵技術の芸術性調査へ/富山県教委

| 祭り・民俗・歳時記 | 23:30 | comments:1 | trackbacks:2 | TOP↑

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