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二〇世紀ひみつ基地

●土地の記憶●歴史●民俗●路上観察●広告●二〇世紀ノスタルジア・・・秋田市を中心に

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80年代後半「キャッスルプラザ3F カルチャーフロア」の時代

今回は、前回記事「1986 キャッスルプラザに透明エスカレーター登場」でも触れた、広小路「秋田キャッスルホテル」館内の「キャッスルプラザ」にかつて存在したカルチャーフロアに関するお話しを。

1985(昭和60)年の春「キャッスルプラザ」(旧・秋田プラザ) 3階に、ブックセンター、新星堂、ソニックプラザが新たに入居して、カルチャーフロアとしての様相を整える。

キャッスルプラザ
▲1985(昭和60)年4月 新聞広告

キャッスルプラザ

3F 知性のワンダーランド・・・・・・3Fの仲間たち

キャッスル ブックセンター(書籍)
コミックから専門書まで良書厳選8万冊。コンピューターによる本の情報スピードガイドで、本の検索も簡単。まさに「知の宝庫」。

キャッスル 新星堂(レコード他ミュージックソース)
LPレコード2万枚!! ミュージックテープ8千本!! コンパクトディスク3千枚など、県内随一の規模。ミュージックフリーク集まれ。

キャッスル フォト(カメラと写真)
写真のある素敵な暮らしを演出します。カラー写真は55分仕上げ。

キャッスル ロックイン 新星堂(楽器・スタジオ)
エレキギター、フォークギター、ギターアンプ、シンセサイザー、エフェクターなど、プロのニーズに応える楽器の数々。スタジオ完備。

ソニックプラザ(オーディオとエレクトロニクス)
AV時代にふさわしい、音と映像の新次元を切り拓く先進のショップ。オーディオ、ビデオはもちろん、パソコン、周辺機器も充実。

コーヒーショップ ブラジル(喫茶)
お買物のあい間にちょっとひと息。炒りたてのコーヒーをどうぞ。

コミュニケーションボードで、情報交換を・・・。
いわゆる伝言板です。
売ります。買います。交換します。など、ご自由にご利用ください。お申し込みは1Fインフォメーションへどうぞ。

いまどき無料(ロハ)のコインロッカー。
つまり、早い者勝ちです。
大きな荷物はロッカーへ預けて、らくらくショッピング。投入した100円はロッカー使用後お手元へ。

催し物ご案内
「秋田大学美術科3年次展」●4月12日(金) ~15日(月)●会場:3Fキャッスルホール
「春の器」●4月11日(木)~16日(火)●3F特設会場●主催・保原屋

「キャッスル 新星堂」の「LPレコード2万枚!! ミュージックテープ8千本!! コンパクトディスク3千枚」という品揃えのように、この時代はまだアナログレコードとCDが混在していた時代で、1985(昭和60)年の時点ではLPレコードがその数を圧倒していた。ミュージックテープというのは音楽が録音されたカセットテープのこと。

ようやく値段がこなれてきたソニー製コンポ用CDデッキを購入し、始めてCDを買ったのが「キャッスル新星堂」だった。

クリストファー・ホグウッド指揮 エンシェント室内管弦楽団
バッハ:ヴァイオリン協奏曲集
録音・1981年ロンドン
発売・日本ポリドール、ディスクのみ西ドイツ ポリグラム製 ¥3,500

ところがこのポリグラム製CDが音飛びがする不良品で、交換することになった顛末が記憶に残っている。初期は不良品が多かったらしい。

キャッスルプラザ
▲1986(昭和61)年5月 新聞広告

山瀬まみ 歌とサイン会
ホリプロタレントキャラバンで一躍スター街道に躍り出た 山瀬まみがいよいよ秋田に!
5/29(木) 4:30pm ~ 3F コミュニティ広場

高橋アキ エリック・サティの世界
出演/高橋アキ(ピアノ)お話と演奏
6/5(木) 6:00p.m~
会場/ 3Fキャッスルホール
●入場無料●

小林旭 オンステージ
6月30日(月) 秋田キャッスルホテル
●第1部/午後5時30分開場●第2部/午後8時30分開場
●お一人様(税・サービス料とも)19,000円

父親の転勤で「秋田城南中学校」に在籍したことがある山瀬まみ。その父親が支店長を務めていた「森永レストラン」は、山瀬まみ来秋時、「マルサンショッピングセンター」から「キャッスルプラザ」2階に場所を移し、南欧風レストラン「morinaga カプチーノ」の店名で数年間営業していた。

1986(昭和61)年3月、歌手デビューした山瀬まみのキャッチコピーは「国民のおもちゃ新発売」。この年リリースされたデビューシングル『メロンのためいき』の作家陣は、作詞:松本隆/作曲:呉田軽穂/編曲:松任谷正隆という豪華メンバーで、ホリプロの期待のほどがうかがわれる。呉田軽穂(くれだ かるほ)は松任谷由実のペンネーム。

「キャッスルホテル」ではまだ40代の小林旭によるディナーショー。

この時代、エリック・サティによる楽曲が、環境音楽として、ちょっとしたブームとなるが、その立役者が高橋アキであった。

シースルーエスカレーター
▲1986(昭和61)年6月 新聞広告

ビデオホール誕生!

3F・キャッスル新星堂店内に、100インチのビデオプロジェクター装備の本格的なビデオホール完成。
6/21(土) 2:00pm〜 MUSIC FLASH & 渡辺美里
6/28(土) 2:00pm〜 DAYS VIDEO CONCERT

 1986(昭和61)年6月「キャッスル 新星堂店」内にビデオホールがオープン。

キャッスルプラザ
▲1987(昭和62)年2月 新聞広告

3F 催しものご案内

THE BEE VIDEO CONCERT
2/28(土)PM 2:00 ~
TM NETWORK「TM VISION」
松岡英明「M's Design 1」

キャピタゴン・ビデオコンサート vol.14
「俺たちが、てっぺんだ。」
2/28(土) PM 3:00~
REACTION KAZUO TAKEDA & BOYS ON ROCKS
UP-BEAT「PRISONER of LOVE」

のりピーが来るぞ〜!
酒井法子●歌とサイン会
とき/3月10日(火)PM4.00~会場/3Fキャッスルホール
キャッスル新星堂にて酒井法子のシングル「男の子になりたい」をお買い上げの方にもれなく握手券とサイン色紙プレゼント。

80年代に入ると、多くのレコード会社が宣伝活動の一環として、各地のレコード店や小ホールにファンを集め、主に週末にプロモーション・ビデオを上映する「ビデオコンサート」をさかんに開催するようになる。

「キャピタゴン」はビクター主催、「THE BEE」はEPICソニー(現・エピックレコードジャパン)主催のビデオコンサート。

酒井法子 歌とサイン会は「キャッスル新星堂」主宰。山瀬まみ、高橋アキなどの物販がともなうイベントも同店が主宰したものだろう。

1985(昭和60)年に誕生したカルチャーフロアは「キャッスルプラザ」が「横浜そごう」の運営に変わった1991(平成3)年9月のリニューアルを前にして幕を下ろしたのは前回記事のとおり。

1985(昭和60)年から1991(平成3)年まで、約6年間つづいた「キャッスルプラザ・カルチャーフロアの時代」は丁度、バブル経済期と重なり合っている。

秋田キャッスルホテル
▲2010.05 キャッスルホテル

| 昭和・平成ノスタルヂア・秋田 | 08:00 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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1986 キャッスルプラザに透明エスカレーター登場

▲キャッスルのシースルーエスカレーター

秋田キャッスルホテル
▲2015.11

秋田キャッスルホテル
▲2019.05

秋田キャッスルホテル
▲2019.05

今回は「秋田キヤッスルホテル」広小路側の、サンルーム型シースルーエスカレーターのお話し。

1986(昭和61)年6月、その初期形態であるチューブ型シースルーエスカレーターが登場する。

シースルーエスカレーター
▲1986(昭和61)年 新聞広告

当時の「秋田キヤッスルホテル」(旧・秋田第一ホテル) 商業棟の名称は「キャッスルプラザ」(旧・秋田プラザ) 。「秋田プラザ」時代のことは文末の関連記事に。

シースルーエスカレーター

シースルーエスカレーター

知性が、ぐぐっと接近・・・。東北では新登場のシースルーエスカレーターは「知性のワンダーランド」3階への、とても便利な近道です。

ビデオホール誕生!
3F・キャッスル新星堂店内に、100インチのビデオプロジェクター装備の本格的なビデオホール完成。
6/21(土) 2:00pm〜 MUSIC FLASH & 渡辺美里
6/28(土) 2:00pm〜 DAYS VIDEO CONCERT

「知性のワンダーランド」とは、なんとも大袈裟なコピーだが、当時カルチャー・フロアであった3階へ直通する「東北では新登場のシースルーエスカレーター」の誕生と同時に「キャッスル新星堂店」内に「ビデオホール」オープン。最新のMVが無料で見ることができた。カルチャー・フロアの変遷などは後半で。

「キャッスルプラザ」の初期形態のチューブ型シースルーエスカレーターを製作するにあたって手本としたのは、1983(昭和58)年、東京都練馬区東大泉にオープンしたショッピングセンター「プラッツ大泉」のシースルーエスカレーターだろう。

シースルーエスカレーター
▲プラッツ大泉(西友 リヴィン オズ大泉店)

外壁を這うように配置された、SFチックなチューブ型エスカレーターが印象的だ。

チューブ型シースルーエスカレーターの起源をさかのぼると、1977(昭和52)年、パリに落成した「ジョルジュ・ポンピドゥー国立芸術文化センター」に到る。

シースルーエスカレーター
▲ポンピドゥ・センター

工事の足場が組まれまま残されたような外観の「ポンピドゥ・センター」の造形は当初、批判の的となった。

 
 
 
 
 
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▲「横浜そごう」との業務提携後サンルーム型エスカレータに

1991(平成3)年、チューブ型シースルーエスカレーターが現在のサンルーム型に改装される。

この年、経営不振がつづき、リニューアルを重ねていた「キャッスルプラザ」は「横浜そごう」との業務提携を開始。

それまでビル全体の運営を行っていた「秋田ビル」は、商業棟である「キャッスルプラザ」の運営を「横浜そごう」に委ねる。

「横浜そごう」100%出資の現地法人「秋田アレックス」を設立。「都心のセンスあふれるおしゃれなファッションスクエア」をコンセプトに全面改装。高級婦人既製服を中心とした品揃えで、1991(平成3)年9月リニューアルオープン。

それまでのチューブ型シースルーエスカレーターの外観がコンセプトにそぐわなかったためか「キャッスルプラザ」のリニューアルに際してサンルーム型に改装された。

それまで、書店、CDショップ、ソニーショップなどが入るカルチャー・フロアであった3階は、銘菓・日用品・寝装品・食料品・贈答品などを扱う「そごうギフトショップ」が大半を占めるようになり、目当ての店もなくなった自分は、ほとんど入館することがなくなってしまった。

▲キャッスルプラザ3階のテナント変遷

キャッスルプラザ(旧・秋田プラザ)3階のテナント変遷から、最初期と80〜90年代初頭を抜萃してみる。

1970(昭和45)年7月「第一ホテル・秋田プラザ」が入居する「秋田ビル」オープン。

開業当時「秋田プラザ」には衣料品の「辻兵」「森長」「佐々忠」菓子補「榮太楼」「かおる堂」駅前の「金萬」「マルシメ鎌田」「金鳥園」など、秋田市内の有名商店を中心に70店ほどが名を連ねたが、数年後にはその多くが撤退。

  • 開業当初、1970(昭和45)年の「秋田プラザ」3階テナント
  •  
  • ゲームセンター「金万遊園」(金萬)
  • お好み大食堂「○〆(マルシメ)鎌田」
  • 総合家庭用品「ボンマート」
  • 「なめかわカメラ」
  • 「タキタ美容室」
  • 「秋田プラザ家具部」
  • 和風レストラン「串一」
  • 催事場

まだカルチャー的なものは催事場だけだが、1階に「三浦書店プラザ店」が入居している。

1981(昭和56)年12月「秋田プラザ」を「キャッスルプラザ」と改名。

昭和60年代初頭「キャッスルプラザ」3階の催事場およびコミュニティ広場でアイドルによる物販、また「FM秋田」の番組「スプラッシュサウンド」の公開録音なども行われている。

  • 1986(昭和61)年5月「山瀬まみ 歌とサイン会」
  • 1987(昭和62)年3月「酒井法子 歌とサイン会」

父親の転勤で「秋田城南中学校」に在籍したことがある山瀬まみ。その父親が支店長を務めていた「森永レストラン」は、山瀬まみ来秋時、「マルサンショッピングセンター」から「キャッスルプラザ」2階に場所を移し、南欧風レストラン「morinaga カプチーノ」の店名で数年間営業していた。

  • 1987(昭和62)年3月「キャッスルプラザ」3階テナント
  •  
  • キャッスル ブックセンター
  • キャッスル 新星堂(レコード・CD・ミュージックテープなど)
  • キャッスル ロックイン 新星堂(楽器・スタジオ)
  • キャッスル フォト(カメラ・DPE・スタジオ)
  • ソニック プラザ(SONY製品 オーディオ・ビジュアル)
  • コーヒーショップ ブラジル
  • キャッスルホール(催事場)
  • ビューティーサロン・タキタ(美容・着付)
  • キャッツ(ファンシー雑貨)

カルチャー・フロアとして最も充実していた時期。のちに「ソニック プラザ」は名を変えて保戸野学園通りに移転。

1・2階はブティック、雑貨など、大半が女性向けの店。

  • 1991(平成3)年11月「キャッスルプラザ」3階テナント(横浜そごう時代)
  •  
  • そごうギフトショップ キャッスルプラザ
  • ソシエ・レディスクラブ秋田(エステサロン)
  • シェイプアップスタジオ・ミューズ
  • キャッスルギャラリー
  • その他

「横浜そごう」が「キャッスルプラザ」の運営から手を引いたのち、1〜3階の商業棟は「キャッスルズアーケード」と改名。

2011(平成23)年の大幅なリニューアルで、2階が複数の医療施設で構成される「メディカルモール」となってからも、一部を「キャッスルズアーケード」と称していたが「秋田キャッスルホテル」のホームページを見ると、現在は「キャッスルズアーケード」の名は消え「秋田キヤッスルホテル 館内施設」に分類されている。現在のテナントは下記関連リンクに詳しい。

最後に、今ではほとんど使われることもなくなった、シースルーエスカレーターの画像を。

秋田キャッスルホテル
▲2019.09 三菱製エスカレーター

秋田キャッスルホテル
▲2019.05

秋田キャッスルホテル
▲2019.05

エスカレーターの運行は2階まで、3階へ向かうエスカレーターは停止中。

秋田キャッスルホテル
▲2019.05 千秋公園を望む

秋田キャッスルホテル
▲2006.12

向こう側に「木内」の側面。上掲画像に写る 1991(平成3)年の改装時に設置されたシャンデリアは今、取り外されている。

秋田キャッスルホテル
▲2018.12

秋田キャッスルホテル
▲2019.10

秋田キャッスルホテル
▲2018.09

秋田キャッスルホテル
▲2010.05

秋田キャッスルホテル
▲2015.10

秋田キャッスルホテル
▲2016.04

| 昭和・平成ノスタルヂア・秋田 | 08:00 | comments:3 | trackbacks:0 | TOP↑

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県民会館の土手から広小路を望む・大正期


秋田地裁付近・大正期の絵葉書より

県民会館の土手から、広小路を見下ろす。西根小屋町の広小路に面した角に建つのは、赤レンガ建築の秋田地方裁判所。その右隣に白壁の木内雑貨店、さらに西側に秋田県庁および議事堂など関連施設が並ぶ。


木内と後方に県庁

昭和四十三年(1968)、秋田地裁は山王に移転、その跡地に昭和四十五年(1970)、秋田第一ホテル、現在の秋田キャッスルホテルが竣工する。


2007.10

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県民会館の土手から広小路を望む・1971

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| 秋田市今昔 | 22:00 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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県民会館の土手から広小路を望む・1971


1971

広小路が歩行者天国になった休日、県民会館の土手に上り、広小路を見下ろす。貸ボートが遊ぶ穴門堀の向こう、左から、「長崎屋」「盛田カバン」「イワマ靴店」「モードササキ」「オノ時計店(工事中)」「ヒラノビル」、道をはさんで「秋田プラザ・第一ホテル」。「長崎屋」屋上のネオンサインがアンバランスで、今にも崩れ落ちそうだ。

「ヒラノビル」の裏には、「桃園ビル(飲食ビル)」「小澤歯科」とつづき、「小澤歯科」の裏、細道を進んだ奥まったところに「江戸や質店」があった。



大正12年岩手に創業した「盛田鞄店」が秋田に店を開いたのは昭和42年(1967)。現在は東北を中心に全国145店舗、県内12店舗。本社が仙台にある「イワマ靴店」の上階には「喫茶ブルボン」の公園前店が入居していた時代もある。女子高生制服オーダーの「モードササキ」。カビと劣化がはげしいリバーサルフイルムをスキャンして、無理なレタッチを加えたもなので画質が悪い。


2007.10

古沢ビルから西側のビルは解体され、秋田中央道路(地下道)の出口となり、キャッスルホテル(旧第一ホテル)は、裏側の露天駐車場敷地に新館が増築された。



並べて比較すると、屋上に八階部分(バー・ロータス)が増設されたのが確認できる。

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| 昭和・平成ノスタルヂア・秋田 | 21:30 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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