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二〇世紀ひみつ基地

●土地の記憶●歴史●民俗●路上観察●広告●二〇世紀ノスタルジア・・・秋田市を中心に

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秋田駅前「産直市場」で夏の郷土料理



今年の春(2011)、秋田駅ビル「トピコ」一階にオープンした「秋田駅前産直市場・みんなのやさい畑」から、夏の郷土料理二点を紹介。



まずは、当ブログでは「赤ずし」と記述してきた、餅米の漬物「赤漬け」、別名「赤ずし」「盆ずし」「けいとまま」「赤まんま」「赤もの」など。

伝統どおりの素材と製法で、さっばりとした風味もなかなかだが、馬口労町の草市に出店していた家が造る、赤紫蘇の塩漬け、胡瓜の古漬のほかに、ミョウガ、菊花、葡萄を加えて発酵させた「赤ずし」の、絶妙な味わいにはとてもおよばない。もっとも、市販されている「赤ずし」のなかには、梅漬けの赤紫蘇のみで色と味をつけた速成品もあるので、それにくらべれば本格的。






「粉なます」の別名は「あさづけ」「こざき練り」。スーパーなどで見かける「あさづけ」は、手間を省くため上新粉(市販の米粉)を使うことが多く、舌触りがなめらかすぎてものたりないが、こちらはミキサーで砕いたうるち米を使っているようで、「あさづけ」本来の粒状感を残した、昔ながらのなつかしい食感であった。少し水分が多め(ゆるめ)に感じるが、酢と砂糖のバランスもほどよい。



生鮮食品のほかに、男鹿の手造り「エゴ」(博多でいう「おきゅうと」)、人気店の豆腐、菓子など各地の自家製加工品を、産地に出かけなくとも手頃な値段で購入できるのがうれしいが、人気商品は午前中に売り切れてしまうこともある。



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みんなのやさい畑 | いっしょに、エキマエ。Topico & ALS

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秋田銘菓?「金萬」製造ロボットを見学しよう! 金萬の歴史


◆福岡の鉄工所からすべてが始まった




以前に書いたように、秋田で「金萬」の商品名で知られる小さな焼きまんじゅうは、さまざまに名を変えて全国各地に分布している。その代表的ネーミングが「都(みやこ)まんじゅう」。

秋田銘菓「金萬」の歴史をたどると、東京の「都まんじゅう」を経由して、その自動製菓機とレシピを考案した福岡の城野(きの)鉄工所に行きつく。この小さな鉄工所からすべてが始まった。
都まんじゅう(みやこまんじゅう)とは、白あん等をカステラ風の生地で包んだ焼き饅頭。

日本中に次のような共通点を持つ異名同種の饅頭が存在する。

●機械による自動製造
●形は小型の今川焼(直径5cm、厚さ1.5cmほど)
●表面に図柄等の焼印

元々は製造機械のメーカーでもある福岡県の城野鉄工所が、昭和10年代に地元で菓子店を出店した後、東京に進出したことから「都まんじゅう」と名付けられ、製造機械の販売に伴い日本中に広まった。現在は愛知県の森川フードマシン株式会社が製造機械を販売している。
Wikipedia(最終更新 2011年4月3日)より
自社開発のキノ式自動製菓機を使った菓子店を開業した城野鉄工所は、店頭で実演販売を見せることで、まんじゅうを販売しつつ、同業者候補へのデモンストレーションを展開、一石二鳥に「都まんじゅう」系を全国に広めていった。


◆僕らは“まんじゅう製造ロボット”に釘付けになった

YouTube に投稿されている各地の「都まんじゅう」系・自動製菓機の動画をプレイリスト化してみた。






京都市新京極・ロンドンヤ「ロンドン焼」By scchiang


◆金座街に「金萬」誕生・実演販売もヒットの要因

「都まんじゅう」が全国に広がりはじめたのは戦後復興期の頃。昭和28年「金萬」創業者・大内正見氏は東京で繁盛する「都まんじゅう」店に刺激されて、秋田駅前・金座街で「金万」を売り出す。


昭和30年 新聞広告

黄金色の“金座街まんじゅう”略して「金万」のネーミングは、ほどなく「金萬」表記に変わる。広告に「登録銘菓」とあるからこのとき商標を登録したのだろう。

当時、大内氏が秋田駅前で経営していた飲食店は、金座街の食堂・喫茶「金萬」のほかに食堂「正味」(銀座街)、生蕎麦「大内」(平和通り)の三店。

リズミカルな金属音を響かせ、甘い香りをただよわせながら、次々とまんじゅうが焼きあがるようすを、ガラス越しに見せる実演商法が大当たり。秋田駅前・金座街の名物として定着した「金萬」はやがて秋田土産の定番となり、その名声を不動のものとする。

ちなみに「金萬」が「秋田名菓」を名乗るのは、創業者である大内正見氏が亡くなった昭和55年以降。

「金萬本舗」では現在、駅東の工場で集中生産したものを各売店に配達しているが、「都まんじゅう」系は、同時代に全国に普及した「大判焼き」と同様に、店頭での実演販売が本来の姿なのだ。


金萬CM(邪魔なコメントを消すには右端のフキダシをクリック)


金萬CM三種

下記関連リンクに各地の「都まんじゅう」系の記事を集めた。百貨店の一画で実演販売をする店舗が想像以上に多い。廃業した店もあれば、なつかしの味を復活させて好評を博した例も。一個30円という庶民的価格の店もあり、その色合い・風合いもさまざまだが、見た目の良さとネーミングに関していえば「金萬」が上位に入るのではないだろうか。

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関連リンク

都まんじゅう - Wikipedia
金生饅頭 - Wikipedia
とうまん - Wikipedia

◆各地の「都まんじゅう」系

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浅草 中村屋・都まんじゅう

上野の「都まんじゅう」:わたしのあしあと

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昔ながらの変わらぬ味。デパ地下名物・いづつや饅頭 | 北九州市井筒屋百貨店
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香り高き香煎・郷愁のスローフード



煎った玄米を石臼で粉砕した香煎(こうせん)。子どものころ、これに砂糖を加えておやつとしてよく食べた。厚紙やハガキを折ったものをスプーン代わりにしてサラサラと口に流しこむと、こうばしい香りが口中に広がる。

香煎は少しの息で飛び散るため、強く吸いこんだりするとむせてしまうので注意しなければならないのだが、口にいれた瞬間に笑わせて、相手をむせさせるいたずらが香煎を食べるときの定番だった。

原料は米だけではなく、地方によっては大麦を煎って香煎にする。これを関東では「麦こがし」、関西では「はったい(漢字は「麥偏」に「少」)」と称し、粉食のほかにお湯でこねて“そばがき”のようにして食べ、水飴を加えて練り上げて固めて「香煎棒」または「げんこつ」と呼ばれる駄菓子も造られる。

麦よりも米のほうが身近にあった秋田では、香煎はもっぱら玄米やうるち米を原料としたもので、地域によってはそれに黒豆や大豆、胡麻などをミックスし、香煎にしたものに砂糖を加えておやつとして食べたり、お湯に浮かべて飲んだものという。

戦前まで県内寺院の一部では旧正月の年始回りに香煎を配る習慣があった。前年に檀家から納入された打飯米(たはんまい=農家が菩提寺への報謝のしるしとして納めた米)の一部を香煎に加工し、和紙に包んで自家製のナンバン(唐辛子)粉などとともに返礼の意味を込めて配っていた。



上図は大正の中頃まで駄菓子屋で売られていた香煎の想像図。その紙袋には能代凧の「ベラボー」などが刷られ、経木のような薄い木製のサジが付いていたという。香煎を“舐める”という意味で舌を出した「ベラボー」を紙袋に配したものだろうか。


畠山製粉所・旧店舗 2003.06

現在も玄米香煎を製造しているのが、和菓子原料を製造する畠山製粉所。数十年前に需要が途絶えたため製造を中止するつもりだったが、県内に長年これを主食としているという人物がいて、それならば止めるわけにはいかないと、細々と造りつづけて現在に到ったとのこと。



市内の小さな菓子店、通町の「せきや」などでたまに見かける玄米香煎のパッケージ。食べる前に軽く煎りなおすかレンジで加熱してから砂糖をまぜると、いっそうこうばしくなる。畠山製粉所は数年前に旭南から川尻大川町に移転したが、パッケージはまだ旧住所のままだ。

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日テレnews every.特集・ご当地パン「学生調理」

先週の木曜日(2010年11月25日)の夕刻から、検索キーワード「学生調理」でのアクセス数が急増。ほとんどが首都圏からのアクセスであった。

さてはどこかのTV 番組でとりあげられたな、と調べてみると、 日本テレビの情報番組「news every.」の特集「ご当地調べたい わが町の人気ご当地パン」に「学生調理」が紹介されていた。



「news every.」は全国放送だが、「news every.特集」が放映される時間、地方局は地元のニュースを流しているため、首都圏からのアクセスが増加したというわけ。

「news every.」のサイトで当日放映分の内容を確認できる。「学生調理」というユニークなネーミングの由来も語られている動画の公開は、2010年12月24日21:00 までの期間限定なのでお早めに。アドレスは以下に。

every.特集 | news every.-「ミンナが、生きやすく」-

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